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東京都23区の中古マンションの価格、1.1億円という価格にびっくり!

 東京都23区内で中古マンションの価格が急上昇しているというニュースが流れています。日本経済新聞でも記事となって、高騰している状況が説明されていました。1つには、新築マンションの新築棟数が少なくなっている為に、中古マンションの価格が上がってきていると言います。

 東京都23区の中古マンションの平均価格はなんと1.1億円だと言います。一般的にローンを組むとしたとき、購入価格は年収の7倍位が妥当だと言います。とすると、11000万円÷7倍=1571万円が世帯年収となります。夫婦ともに高い給与をとっているパワーカップルが多いのかも知れません。マンション価格の高騰もあることから、一戸建ての建売住宅も人気が出てきているとか。安全、安心な住み家を確保するには東京都では至難の業となってきているそうです。

 ニュースは付け加えて、マンション購入者の2割が外国人だとか。外国人の国籍は多様でしょうが、中国の富裕者も多そうです。固定資産税等の税金、マンションの修繕積立金等の維持費用。外国籍の所有者で住んでいない人達は、これらの支払いをきちんとして頂けるのでしょうか。他人事ですが少し心配になります。

 また一部の日本人では相続対策や利殖の為に複数のマンションを購入する人もいるようです。中古マンションの高騰率をネットで調べてみました。この1年間で16%上昇という記事がありました。23区でも都心にある区では更に上昇率は高いことでしょう。

 不動産を短期で売買すると不動産譲渡所得税がかかります。5年以内だと税率は39%です。高率の税金がかかったとしても、マンション価格が高騰しているので利殖の手法としては株式以上に確実と言えるのかも知れません。若い人を中心に老後に不安を抱える人達が多いのに、富裕層が富を更に増殖させていくという構図。日本社会は豊かさが偏在する国に変貌してしまった事実がここにあります。