日本の政治が混乱、混迷、迷走しています。ところで今日(10/17)の日本経済新聞に、日本のGDPが2030年までにインドや英国に抜かれて世界第6位になるとの記事が掲載されていました。経済の国際的な地位が下降し、政府の経済施策がまとまらず漂流している日本。不安が一杯の私です。
日本の政治は基本として民主制です。国権の最高機関である国会で多数を抑えた政党・政治家が国政を運営します。よって国会で過半数を獲得し維持できるのが必須です。首班指名は10月21日に予定されているようです。誰が首班指名されても、その内閣は少数与党を背景にしたものになりそうです。
会社経営では経営理念やミッション、ビジョン、フィロソフィー(哲学)と呼ばれる根本思想が重要となります。これらは会社経営の芯柱です。これを国政に転じて考えみると、基本政策の一致ということになるでしょうか。基本政策で完全一致していないとすると、内閣発足後に直面する諸課題に一致団結して取り組むことができません。
例えば外交・防衛問題。安全保障はどうなるのでしょうか。10月27日~29日の予定でトランプ大統領が来日します。駐留米軍への思いやり予算増額や防衛費のGDP比2%強を強烈に主張してくることが予想されます。GDP比問題ではNATO諸国がウクライナ支援の観点から増額を受け入れています。
単に数合わせだけで国会の多数派となったとしても、基本政策で一致していないと内閣や政党間協力は早晩瓦解するに間違いありません。現に細川政権がそうでした。そうなると私達国民は更に不幸となります。自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会等々の各党派は、党益ではなく日本の国益を最優先にして多数派工作と首班指名に取り組んでほしいものです。