自民党の総裁選が終わりました。保守政党である自民党で初の女性党首が誕生しました。高市早苗氏が首班指名を受けて内閣総理大臣に就任する可能性が高くなりました。しかし右派の印象が強く公明党との連立協議が長引きそうです。野党の一部が連立に加わる可能性もあります。
本稿は政局を語るものではありません。高市氏の総裁就任演説に関するコメントをしたいと思います。それは高市氏が小泉氏と争った決選投票に勝って高揚してか、就任演説で「働いて、働いて、働いてもらう」とワークライフバランスを否定するかのような発言をしたことです。
私はこの発言を当然のことと思いました。「働いて、働いて、働いてもらう」と宣言した相手は自民党の国会議員です。国会議員は特別職の公務員です。公務員と言っても労働時間の縛りはありません。国会議員は日本国の国益を考えて国政に参加するのですから、高い志を持って政治に参画することが求められていると思います。自分の財布を豊かにすることだけを考えている国会議員がいますが、何を考えているのだと叱責したいです。
日本国の運営は内政だけではなく、混沌とした国際政治にも当然に取り組まなくてはなりません。隣国の大国である中国や韓国、北朝鮮、台湾、アセアン諸国、インド、米国・欧州・豪州等々自国最優先を唱える首脳らと渡り合えなければなりません。弱腰の外交だと他国になめられてしまいます。首相・内閣は適度に強面の方が日本国に有利だと思うのです。
そんな立場にある内閣を支援しなければならない自民党・国会議員達ですから、私事より公事を優先すべきです。私事を大事にし公事を蔑ろにするのであれば、国会議員を即刻辞めろ!と言いたいです。それをワークライフバランスを無視している等非難の対象とする輩(特に新聞等マスコミ・メデイア)に、国際関係における日本国の現状を正しく認識しているのかを質問したいのです。国会議員、それも政権を支える与党の国会議員であれば、全身全霊、自分の全てを国益の為に尽くしてほしいものです。
ちなみに高市氏は奈良県選出の衆議院議員ですが、ご両親に介護が必要となったときに、東京から新幹線で帰省し介護した後に東京へとんぼ返りをしていたそうです。野党を含む男性の国会議員さん、この事実を知っていますか。また夫も介護が必要だそうですが、夫の介護にも尽くされているようです。
こんな高市氏を悪く言う人達がいるのであれば、高市氏の私生活の様子をしっかりと理解してからにして欲しいものです。高市氏は亡英国の鉄の宰相、サッチャー氏を尊敬しているそうです。10年超も政権を担った東独出身のドイツのメルケル氏のような強面の女性宰相を目指して欲しいものです。右派、強硬派というレッテルで高市氏を評価する風潮に不満がたまっている私です。