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北陸三県を旅して思うこと

 今年は妻と2人で北陸3県を旅してきました。直近では富山県に行ってきました。富山県は立山連峰等北アルプスが連なっており、富山湾から観る山々は壮観です。富山市内では路面電車が張り巡らされており移動がとても便利です。一駅でも十数駅乗っても大人料金は一律240円です。

 富山には私鉄があり、富山地方鉄道(略して地鉄)といいます。富山市内の路面電車もこの地鉄が運営しています。地鉄はバスの外、ホテルなども経営しているようです。多角経営をしているのです。富山と長野の県境にはかの有名な黒部第四ダムがあります。今回の旅行では黒四ダム開発を富山県側から行った”宇奈月温泉”まで行きました。

 この宇奈月温泉からはトロッコ列車を別の鉄道会社が運営し、このトロッコ列車に乗車しました。線路幅は狭いです。黒四ダム開発に必要とする人員や重機等機材を運ぶ為の鉄路だったのを再利用しているのです。昨年1月の能登地震で一部区間がまだ不通となっています。11月頃の紅葉シーズンはさも綺麗ではないかと思いました。

 この富山県以外に、石川県、福井県と本陸三県を旅して思ったこと。地形的な観光資源のほか、歴史的史跡も上手に地域観光に活かしているということ。福井県だと黒四ダム、石川県だと兼六園、福井県だと恐竜博物館などです。これらの観光資源は半日いても十分に楽しめます。またそこまでの交通アクセスも行政と民間が一体して取り組んでおり、移動がとても楽に感じました。

 一方の大分県。帰りのソニックで妻と「大分市内に何があるんだろう?」と話し合ったところです。大分市内には何もない!というのが事実でしょう。高崎山やうみたまごは別府市と思っている人が大半です。大分県内の方々に観光資源があるのですが、点と点とがつながっておらずアクセスも不十分です。

 こうして考えると何だか悲しくなってきました。大分県内の有力な観光地は連携して共通パスポートを発行するなど、県内を有機的に連結する工夫が必要でしょう。例えば別府地獄めぐりと竹田・くじゅう花公園とを巡るコースなどが考えられます。北陸三県は北陸新幹線が開通していることもあり、インパウンドを含めた観光客が増加していくと思った今年の北陸三県の旅でした。