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大分のGSで価格の店頭表示がないのが徐々に問題化

 仕事や私生活で車を使っている人は多いと思います。福岡や東京、大阪等大都市圏では地下鉄等の公共交通機関が整備されているので、車がなくても日常的な移動には不都合を感じないかもしれません。しかし大分では大分市内でも車がないとちょっとした移動にも一苦労です。

 私の車はHV車です。妻の車はドイツ車でハイオクです。妻はたいして車に乗らないのでガソリン注入は1か月に一回あるかなしかです。私は仕事で使っているので、月に最低2回はガソリンを入れます。私が入れているガソリンスタンドは地域で一番安い(?)と思います。しかし道路際に立っている店頭表示塔は点滅しており、リッター幾らなのかは分かりません。

 私は時々県外に旅行に出かけます。数泊するので移動にレンタカーを使います。レンタカーを返却する時は満タンにして返さなければなりません。その時に参考になるのがGSで表示されている店頭価格表示です。この店頭価格表示が大分県のGSではほとんどなされていないそうです。

 今日(8/26)の大分合同新聞一面の【東西南北】のコラムは面白かったです。大分県には九州唯一の製油所があるため、地の利で大分県の卸値は九州最安らしいです。にも拘わらず平均価格では、熊本、佐賀、福岡3件よりリッター当り5~7円も高いとと言うのです。なんでだ~~~(怒)。

 経済学の理論では、価格は需要と供給で決定されます。需要量が高いと価格は高めとなり、供給量が多いと価格は安くなりがちです。需要と供給とでいい塩梅の調整力が働き、適正価格が決定されるというのです。しかしこれは公正な競争が前提です。また供給側と需要側が夫々の情報を正しく把握できることも重要です。

 供給側のGSが店頭価格を表示しないのですから、車利用者は「どのガソリンスタンドでガソリンを入れようか?」と判断に苦しみまず。その結果、店頭価格が高値に誘導されてしまうのです。GS側で店頭価格を表示しないことが同業者間で暗黙の了解となっているのかもしれません。

 少し前ですが公正取引委員会が長野県のGSに不当競争になっているとして是正措置を採ることを命じました。大分県でもそのうち、公正取引委員会から何等かのお沙汰があるかもしれません。大分県は予算措置を講じてGSに店頭価格表示をするよう圧力をかけ始めました。

 物価高が続いてく現在。一円でも安いガソリンを求めて運転手は動きます。GS側の自主的なアクションを大いに期待したいものです。