今日(8/19)の大分合同新聞に【労災死傷者1370人】【24年まとめ 過去10年で最多】【人手不足影響か 60歳以上36%】の見出し記事が掲載されていました。休業4日以上の怪我は1360人で、死者は前年比6人減の10人。1360人と10人の合計で労災死傷者1370人となります。
ここで注意しなければならないのは、労災は3日以内の怪我もありうるということです。よって、労働者災害に遭った人の数は1370人を大きく上回ることを理解しておく必要があります。
この記事では年代別の実績も書かれていました。60歳以上は505人(死者3人)、50歳代が306人(同5人)で50歳以上の括りでは811人(同8人)と全体の59%を占めています。災害の種類別では転倒(416人)、墜落・転落(225人)、腰痛などの動作の反動・無理な動作(168人)と続いています。これらの災害種類は何となく高齢者の姿を思い浮かべてしまいます。
労働災害はあってはならないもの。しかしそうだと言って「見ない・言わない・聞かない」の態度に終始すると大災害が発生しやすくなります。ハイリッヒの法則というものがあります。重大災害1に対し、軽微な災害29、ヒヤリハットが300の割合で発生しているという法則です。
ヒヤリハットは日常的に発生しています。その時点でヒヤリハットとなった原因を究明し必要な対策をとる。この繰り返しで軽微な事故や重大災害の発生件数を少なくしていくことができます。
事故で幸せになることはありません。不幸せな人を沢山作らない為にも、常日頃から災害に遭わない職場環境作りに努めていきたいものです。