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今年のさつま芋の収穫ゼロにガックリ

 相続で引き継いだ畑にさつま芋を植え始めて何年になるでしょうか。10年弱だと思いますが、今年初めて猪の被害に遭いました。苗を30本ほど購入して植栽し、順調に育った葉茎をカットして別の所に植える。こうすると移植した葉茎から根が伸びて定植できるのです。こうしてさつま芋の苗を増やします。

 今年は100本位になったでしょうか。3月頃にミニ耕運機で畑を耕し、畝を作り、雑草が生えない様にマルチを敷く。畝は8本位作りました。1つの畝の幅は80cm位、長さは10m位でしょうか。この準備だけでも妻と2人で作業をして数日はかかります。そして本当に疲れます。

 4月中旬にさつま芋の苗を買って畝2つに定植します。枯れない様にと水やりも。ぐ~んと伸び始めるのは5月中旬以降です。そこから1か月位は、先に述べた葉茎の分割作業を行います。こうして6月中旬には100本の苗を定植し終わります。2週間に一回の頻度で雑草取り等で帰宅すると、順調に育っている苗をみて「よしよし、今年も沢山のさつま芋が採れそうだ」と個々の中で叫ぶのです。

 ところが....。8月2日(土)の朝早く、お盆の準備にと実家に帰るとこのさつま芋畑が荒らされています。「えっ!、猪にやられた~」と一緒に帰った妻と娘の三人で、嘆き節です。ものの見事に掘り返されてしまっていました。近所の人曰く「3回ほどやってきた」と言います。しっかりと葉茎をのばしている様子を見て、猪は「美味しいものがあるに違いない」とやってきたのでしょう。掘り返してみるとさつま芋が...。まだ十分に大きくはなっていなかったと思うのですが、そんなことはお構いなしにガツガツと食べたことでしょう。

 この事実を知った後の草刈り機を使用しての除草作業。暑い太陽の日差しを浴びたこともあり、すっかり体力を消耗してしまいました。農家の皆さん方が最後の最後になって猪や鹿などの獣から果樹等を食べられてがっかり...、というニュースの意味が良く分かりました。それにしても農業は天気次第、有害鳥獣次第ということが良く分かった今回の出来事でした。