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昨年度、ふるさと納税制度の利用額1兆2727億円に

 【ふるさと納税1.2兆円】【5年連続で過去最高】【物価高、返礼品はコメ集中】という見出し記事が、今日(8/1)の日本経済新聞朝刊に掲載されていました。読者の皆さん方はふるさと納税をやっていますか? 我が清成家はこの制度が始まって数年後から利用し始め、毎年10万円ほど寄付をしています。

 このふるさと納税、納税者(?)は有難い制度です。しかし自治体によっては笑顔としかめっ面の二つあるようです。笑顔の自治体は寄付金額が多く集まり、色々な行政施策に活用できるからほくほくです。一方でしかめっ面の自治体は、居住する住民が他の自治体に寄付するのですから、一定のルールに基づき住民税徴収額が少なくなります。三大都市圏にしかめっ面自治体が多いのはうなづけます。そこに住む住民の所得が高いため、節税(!)と返礼品とで他の自治体に寄付する方が得となるからです。

 総務省は返礼品の割合を寄付額の3割までとしています。自治体がふるさと納税サイトに支払う手数料もばかになりません。自治体内での事務処理費用も発生します。自治体が使える真水は寄付金額の5割ちょっという調査結果もあります。

 ふるさと納税サイトではポイントを発行しているサイトもあります。私はこれはノーだと思うのですが、プロモーションとしてポイ活を提案しているサイトも多いのです。総務省はこの手法に待ったを掛けようとしています。

 ふるさと納税も制度疲労が目立ってきました。笑顔・しかめっ面の双方自治体、運営サイト、利用又利用していない市民等々、幅広い層で正しい(?)ふるさと納税の在り方について再検討すべき時期になっているのではないでしょうか。