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老老介護は人だけではない、犬や猫等の動物の世界でも老老介護が問題に

 老老介護、何となく響きが悪いですね~。老老介護とは「年老いた親をこれまた高齢になった子が介護する」こんなイメージですね。今日(6/3)の日本経済新聞に【ペット長寿化「介護」に備え】【「老犬・老猫ホーム」届け出急増】の見出しで興味深い記事が載っていました。

 犬は人の年齢に例えると犬は1歳で12歳に、猫は2歳で24歳になるそうです。そして1年経つごとに犬は7歳、猫は4歳ずつ加齢するらしいです。平均寿命は犬は14.9歳、猫は15.9歳らしいです。猫の方が長寿です。私の若い頃には猫飯という言葉がありました。猫は雑食ですから、ご飯に味噌汁そして鰹節を混ぜたものを食べさせる。それが猫飯です。こんな猫飯や犬飯を食べさせている飼い主は現在では皆無ではないでしょうか。

 栄養分たっぷりのドッグ・キャットフードがお店で売られています。犬も猫の室内で飼うことが大半となりました。ちょっとした異常を発見すると動物病院へ。とまあこんな具合に犬猫と接してきたのですから長生きするのは当然でしょう。長生きすれば人と同じく病気に罹患する確率が高まります。認知症も発症します。こうなると介護が必要となるのです。

 介護するべき人が高齢となれば体重のある大型犬のお世話は大変です。小型の猫であってもそそうするかもしれません。家族が多ければ交替で面倒を見切れますが、1人一匹だったり老夫婦の場合は大変です。お世話したいけどお世話できない。こんな状態になってくると人でいう介護施設への入所です。

 犬猫の介護施設は法令に基づいて都道府県・政令指定都市へ開所を届け出ないといけないそうです。環境省によれば令和6年4月時点で268件の届出があり、11年前(20件)から急増しています。需要があるのですからビジネスとして立派に成立します。今後は老老介護の定義に、「犬猫等の動物が加齢により高齢となった後に、家族から介護を受けること」を追加しなくてはならない時代になってきたようです。