清成事務所は今年で創業32期になります、私は創業数年後からパートさんを雇用し始めました。最初は1名です。その後2名体制に、そして現在は妻も会計処理で事務所経営に参画しています。よって現在は私と小井手副所長(社労士と行政書士)、社労士業務を中心に行うパート1名、妻の計4名体制で運営しています。
通算32期で合計10人以上のパートさんを採用しましたが、採用は全てハローワークを通じてです。ハローワークは公的機関なので安心です。しかしこのハローワークの求人・求職の成約比率が低下しているようです。厚労省が発表したデータによれば、令和6年の成約比率は11.6%となりました。1960年代は50%近くありました。2009年のリーマンショック時は32%で以後は長期的に低落傾向にあります。
成約比率が低下している背景には民間の職業紹介業者の進出等があります。民間業者は有料ですが、全体を100とした時の民間サービスの利用の割合は昨年度は42%とダントツNo1となっています。また社員等を通じた縁故募集ルートでも23%となっています。ハローワークを通じた採用は縁故募集の1/2でしかありません。そこまでハローワークルートは軽くなってしまったのです。
それではハローワーク経由の求人・募集を避けることが良いのでしょうか。私はそうは思いません。ハローワークに募集を掛けると担当者から詳細な書面を書くことを求められます。関係法令に抵触しないようにとハローワークがチェックします。それによりしっかりとした採用・募集案内を作成することができます。
実際の募集は民間業者を利用するとしても、採用した後に募集内容と異なっているとクレームが発生する可能性があります。採用後に直ぐに退職では民間業者を儲けさせるだけで会社にとっては損失です。これを避ける策の1つとしてハローワークを使うことで募集内容のブラッシュアップを図りましょう。
公的な機関であるハローワークの利用価値は高まることはあっても落ちることはないと思います。是非ご利用下さい。なお私はハローワークの回し者ではないことをここに誓います(笑)。