5月になりました。GWも後半戦です。5月5日はこどもの日です。こども、それも就学前のこどもが好きなキャラクターは何でしょうか? この問の回答にアンパンマンがほぼ1位でランクインすると思います。アンパンマンは幼児から圧倒的に支持されているキャラクターだからです。
最近【アンパンマンと日本人】という新書本を読みました。著者は東京科学大学教授の柳瀬博一氏。アンパンマンの生みの親である”やなせたかし”氏と同姓ですが縁戚関係にはないようです。この本に書かれている”やなせたかし”は本当の天才だと思いました。商業デザイン、漫画、作詞、雑誌プロデュース等々多方面に異才ぶりを発揮しました。全国各地のご当地キャラクターも自治体等の求めに応じてほぼ無償で制作したそうです。
ところかわって大分県日出町にあるハーモーランド。サンリオが経営しています。サンリオが山梨シルクセンターと名乗っていた時代、サンリオが初めて本を出したのが”やなせたかし”の詩集【愛する歌】でした。”やなせたかし”は両親、弟、育ての親である伯父伯母、最愛の妻暢に先立たれ、哀しい思いをつのらせていました。その思いをたっぷりと込めた自作詩集が【愛する歌】でした。
この詩集は予想外に売れてサンリオが飛躍する契機となりました。”やなせたかし”はサンリオから請われて月刊誌【詩とメルヘン】の編集者に就任しています。ほとんど報酬をもらわずにです。記事や編集、挿絵等々ほとんど一人で編集したのだそうです。これもびっくりです。何んでも一人でできる能力をもっていたのが”やなせたかし”だったのです。
今日(5/2)の日本経済新聞一面のコラム[春秋]はアンパンマンを話題に取り上げていました。”やなせたかし”がアンパンマンを世に送り出した心情を[春秋]は簡潔に書いてしました。前述の【アンパンマンと日本人】にも書かれていたことです。
GWの後半戦4連休の一日、アンパンマンのTVや書作物に目を通し、”やなせかたし”が私達に伝えたかったメッセージを受け止めたいものです。