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NEXCO中日本が起こしたETC障害に思う

 多くのドライバーが高速道路を利用されると思います。高速道路は原則として有料です。私はETCカードを利用しているので高速道路への進入と退出もスムーズです。このETCシステムが不具合を発生し8都県で一時的に使用不能となりました。4月6日に発生した事件でNEXCO中日本のシステム変更を原因とする障害事件です。

 ETC決済は2001年(平成13年)に導入されました。2025年1月のETC決済率は95.3%だそうです。もやはETCは社会インフラとなっています。高速道路の料金支払い以外にもETC決済を拡張させる動きも出てきています。理由は簡単で便利だからです。今回の大混乱、「どうなっているんだ」と直接の利害はないもののシステム不信が強くなりました。

 報道によればサービスを断絶させない為に、同社は基幹システムに継ぎ接ぎしながらシステム改修を重ねてきたとのこと。複雑な割引システムも事件の端緒となっています。基幹システムの全体像が分からなくなっているのです。システム技術者不足もこれに拍車を掛けました。

 基幹システムを全面的に作り直し、システムの全体像を多くの技術者が分かる様にした方が良いでしょう。継ぎ接ぎだらけの改修ではより大きな砂上の楼閣となっていくこと間違いなしです。基幹システム大改修で数日間のETC利用が出来なくなるのであれば、その期間中は通行料を無料にすれば良いと思います。「あれもこれも」と全てで100点を取ろうとする下心が透けて見えてきます。「迷惑をかけるので期間中は無料にします」と宣言した方がNEXCO中日本の株も上がろうというものです。

 TVで観たところ、大渋滞を発生しているのに料金を取ろうとしていました。通行バーをあげて開放すれば良いのです。後で通行料をとろうとせずに無料にするべきだと思います。その位の太っ腹を同社CEO外経営者層はお持ちではないのでしょうか。