先週、信州・長野県を旅してきました。旅のメーンは黒部第四ダムの見学です。長野県側から関電トンネルを電気バスに乗って約15分で黒部ダム駅に到着。2つある出口の1つから200段の階段をふうふう息をついで歩いた後に観た外の景色。正に絶景でした。「百聞は一見にしかず」といいます。是非一度訪ねてみて下さい。絶対のお勧めスポットです。
今回は鉄路での旅。大分駅から長野駅まで9時間の乗車でした。大分駅からソニックに乗って小倉駅へ、そこから2本の新幹線で名古屋駅へ。そして最後は信濃路を特急しなので約3時間、本当に長い旅でした。鉄路の旅で感じたこと。それはJR九州は日豊本線に投資をしていないという実感です。
山陽と東海道の新幹線は日本が誇る高速鉄道。時速200km超の猛スピードで走行しても左右上下の揺れは全く感じません。信濃路の鉄路も快適でした。JR東海とJR東日本は儲かっているのでしょう。木曽路深い箇所は単線でしたがほとんどが複線、それも全線電化されています。上下左右の揺れも全然気になりません。
一方の日豊本線。ソニックに乗った人は体験していますが、上下左右の揺れが激しく悪酔いしそうです。この揺れは小倉-行橋間でも同じです。大分県内だけが揺れるのではありません。各種報道によればJR九州の鉄道事業は赤字だそうです。
物販や飲食・サービス・ホテル・不動産等の他事業の黒字で鉄道部門の赤字を補っているというパターンでしょうか。JR九州はななつ星等の観光列車の運行に力を入れているようですが、鉄道事業の基本中の基本は枕木に二つの鉄骨を敷いた線路でしょう。線路の整備をしっかりとすれば車両が通過しても上下左右の揺れは少なくなり、快適な乗車となると思います。
観光列車に乗る乗客数、通勤通学等で利用する乗客数、都市間移動で利用する旅客数。それらの乗客数をしっかりと把握すれば、どの分野にお金をかけるべきかが分ると思います。JR九州を使わざるを得ない悲哀を感じた今回の長旅(鉄道旅)でした。