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米国バイデン大統領、大統領選から撤退を表明。高齢経営者が経営TOPとして居座ることの功罪を考える

 米国の次期大統領を決める選挙が11月にあります。共和党はトランプ氏が指名されました。一方の民主党は現職のバイデン氏が出馬を取りやめたことで、現副大統領のハリス氏が民主党の大統領候補に指名される公算が高くなりました。現世界で最大かつ最強の国家である米国の大統領選の行方を論じたいのではありません。リーダーとして重要な属性の1つに年齢があるのではないかという話なのです。

 トランプ氏とのTV討論会でバイデン氏は大きなミスをしたと報道されています。返答に時間が掛かったり、名前を間違ったり、何度も同じことを繰り返したり。全体的に覇気がありませんでした。一方のトランプ氏はトランプ節をガンガン言い続けていました。討論の内容云々は別としてリーダーとして、やはり見た目が良い方がよいでしょう。

 自信がなくても自信に溢れているようにふるまう。顔から手足の末端まで自信の塊のようにハツラツと動く。発声は力強く、末尾は断定口調で終わる。政治信条を別にすれば、「この人なら任せて安心」と支援者が安堵する位の傲慢な態度も必要なのかもしれません。

 リーダーと言えば会社のトップである経営者、社長は正にリーダーです。リーダーがしっかりしていないと会社は倒産してしまいます。残念なことに人は加齢という現実から逃避することはできません。経験値は増えるかもしれまんが、大胆な決断をしにくくるなる可能性が高まります。危険を賭してでもやるべき時はやる!という気概がないといけません。

 高齢者には申し訳ありませんが、このような大胆不敵な考働ができるには、年齢が若い方がベストでしょう。労害という言葉があります。70代、80代、90代となっているに関わらず、経営TOPの地位を譲らないのです。こういう経営者は過去に優れた業績を残していたとしても即刻退陣して頂きたいものです。

 退陣の潔さで模範となるのはホンダの創業者、本田宗一郎です。本田宗一郎は確か64歳にて社長を止めました。取締役には数年間身を置いたらしいですが、社長退陣後は一度も会社に行かなかったそうです。その代わり社長時代にお世話になった修理工場等を全国くまなく歩いたそうです。こんな本田宗一郎の姿をみて育った経営者が、本田宗一郎退陣時に4千億円だった売上高を今や17兆円の確固たる国際企業へ変貌させたのでしょう。