アスリートの不祥事が続いています。先ずはサッカー。情報源は新聞報道とウエブ検索ですが、日本代表の経験がある佐野海舟容疑者が知人2人と共謀した不同意性交容疑で逮捕されました。昨年はサーカーアジア杯開催中に女性2人が伊東純也選手から性被害を受けたと週刊誌が報道し、同選手がチームから離れたました。ただし伊東選手と女性2人は裁判で争う姿勢をみせており最終的な解決はどうなるのか不透明です。しかし訴えられるには犯罪を連想させる事実があったとも考えられます。自己防御が甘かったのでしょう。
アスリートの不祥事の2件目は今月26日から始まるパリオリンピックに出場(?)する体操女子のエース、宮田笙子選手の喫煙問題です。同選手は全員が10代の女子体操チームのエースであり、メダル獲得の可能性もあったように報じられています。日本体操協会の調査を受けてパリ大会に参加できるか否かが決されるのでしょう。飲酒、喫煙は20歳以上と法律で決められています。特定の種目でトップにいる人は大きな注目を浴びるために、疑惑を持たれないように細心の注意を払うべきでしょう。
さてここから本題です。佐野選手の不同意性性交は飲酒後の一時的な欲望にかられての行為かもしれませんが、欧州チームへの移籍も決定していたようです。この疑惑で彼の選手生命は絶たれたといって良いでしょう。選手として10年程度という時間軸で言えば、数十億となったかもしれない金銭報酬をフイにしてしまいました。
宮田選手の疑惑は今後どのような展開になるのか全く不透明です。しかしNHKニュースで報道される位ですから体操界をとわず、同選手を応援してきた人達にとっては衝撃であったと思います。どのようなTPOで喫煙(?)したのでしょうか。喫煙が単独犯行ではなく喫煙を勧めた関係者がいるとするとその関係者のせいで、日本国中の賞賛と労いの言葉を頂く機会を彼女は喪失してしまいました。今後の彼女の未来はどうなるのでしょうか。
これらの事件から思うこと。どんな人でも短期的な享楽を求めるのではなく、超長期的な視点をもって「本当にこれをしてもよいの?」と自身に問うことが必要ということです。不祥事を起こすとそのスポーツ界のみならず、日本社会から見放されてしまう代償は極めて高いということを今一度知っておくべきでしょう。