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お金の入出金で体感した銀行のデジタル化

 昨日、2つの銀行に行き入出金を行いました。A銀行で出金し同額をB銀行で入金しました。1997年に発生した金融不安により北海道拓殖銀行等幾つかの銀行が経営破綻しました。それでも私達は幾ばくかのお金を銀行に預けています。預金金利は雀の涙ていどですが、それでも多くの市民は銀行に預金しています。私もその類にならっています。なお政府は1000万円まで元金・利息を保証するペイオフ制度を設けています。

 昨日の銀行での入出金で驚いたことがあります。それは両行のデジタル化の進展度合いです。A銀行での出金は出金伝票に必要な事項を記入して窓口に提出します。窓口の担当者は出金伝票に記載されたお金を私に渡してくれました。

 そのお金を持ってB銀行に行きました。入金伝票に必要な事項を記入しようと入金伝票を探しましたが見当たりません。記帳台にあるのは両替用の金種票のみです。思わず窓口で聞きました。「入金伝票はどこにありますか?」。窓口「ATMでも入金できます」。私「少し金額が多いので窓口で入金したいのですが」。窓口「タブレットで入出金等の処理をします。暫くお待ちください」。以上が私は窓口担当者とのやり取りです。

 受付番号を呼ばれて窓口に行くと担当者はタブレットを私に向けて、同時に預金通帳の磁気テープを読み取り機で読み込みます。私がタブレットに表示された指示に従い入金額を入力すると、読み込んだ磁気テープの氏名・口座番号等がタブレットに自動的表示され、最後に「確認」をタッチすると入金は終了です。タブレットに入力した記載事項はプリントアウトされ紙面で確認もします。以上で終了です。
 A銀行は未だ紙での帳票処理、B銀行ではタブレットを利用したデジタル処理。この差は大きい。全国に100行程度ある地方銀行に組織再編の嵐が吹き荒れています。デジタル化が遅れている(?)A銀行はこの地方銀行再編成の動きに上手く対応できるのでしょうか。少々不安になった事件でした。