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バス代アップで感じるサービス分野への物価上昇の波及

 物価高は日常生活に広がっています。2年前から妻と買い物に行った折、妻が「また上がっている」と呟くことが日常茶飯事となっています。我が家のエンゲル係数も少しずつですが上昇しているはずです。この物価高はモノからサービスへ波及しているようです。それを月曜日に実感しました。

 月曜日に30数年来の中小企業診断士仲間3名と久し振りに懇親会を開きました。コロナで飲んだ後の運転代行を頼むのに四苦八苦したこともあり、最近は町へ出かけるときはバスを利用しています。そのバス代が上がっていました。コロナ前は270円だったのに今回支払った代金は340円です。70円、26%と大幅な値上げとなっていました。

 家を出るとき、もしものことを考えて100円玉4枚を持っていたので事なきを得ました。財布には1万円札しかなかったので、100円玉3枚だったら冷や汗をかいていたことでしょう。モノの物価上昇は以前からでしたが、最近では飲食やサービス分野まで価格上昇が顕著になっていると確信しました。

 一消費者としては物価は上がらない方が有難いです。しかし日本の経済力や国富、将来性等々を考えると一定率以内の物価上昇は経済活動を活発化させる原動力にもなります。物価上昇が賃金引上げの誘因となり、市場購買力が高まります。このような正の循環を期待して物価上昇を是と考えたいものです。

 最後になりましたが、私は1年半後には満70歳になります。大分市では満70歳以上の高齢者に市内でバスを乗ると一律180円で乗れるパスを発行しています。早く欲しいと願っている私です。でもこれも昨年までは確か150円だったのに...と内心少し不満がたまっている私です。