4月になりました。就学児童や生徒・学生は新学年での新学期が始まりました。もうすぐ新入生が入校してきます。小学生は徒歩での通学だと思いますが、中学生以上は自転車通学をする生徒も多いことでしょう。親御さんが心配するのは通学途上での交通事故です。
自転車による交通事故件数が増えています。通学する生徒と共に、通勤や買い物等で成人男女が自転車を乗ることも多いです。片手スマホは厳禁ですが、歩道を已む得ず使用して歩行者と衝突する事故も多発しています。歩行者に死亡等障害・損害を与えたときは損害賠償責任を負います。また法律によって処罰の対象となり得ます。
自転車を運転している本人も道路上の異物に乗り上げて転倒とか、車との衝突を避けようとして他の者や物に衝突というような事故に遭うかもしれません。この際に頼りになるのが頭を防御するヘルメットです。令和5年4月にヘルメット着用が努力義務化されました。統計によれば令和5年に自転車運転で死亡した人は346人でその半数が頭部の損傷によるものだそうです。うち9割がヘルメットをかぶっていませんでした。
過去5年間のデータでは非着用時の死亡率は1.9倍になるようです。にも拘わらず着用率はわずか13.5%だと言います。ここに商機を見出した企業人がいます。市販の自転車のリング錠などの鍵に後付けし、ヘルメットを着用しないと解錠できなくする商品を発売しています。
ヘルメットを適切に着用すると肌に密着したことをヘルメットが感知。普段は鍵側のパーツが鍵穴を隠しているのですが、鍵穴が見えるようになるというシステムです。後は鍵を差し込んで解錠するのです。自転車を乗る人、そして周囲の人を安心させるグッドアイテムだと思います。
このような商品を購入するかの別を問わず、自転車事故による人体損傷や金銭負担の過多を考えると、ヘルメット着用を進んで行いたいものです。