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大分県の人口、戦後初めて110万人の大台を割る

 大分県の人口が110万人を割りました。TVではセンセーショナルに戦後の人口統計で初めて110万人を割ったと報道していました。大分県民としては少し悲しくなります。しかし日本各地で進む急速な少子高齢化により、県民人口減少は食い止めることはできないのです。

 令和5年12月末日の大分県人口は1,093千人でした。既に2月の時点で110万人を下回っていました。大分県全18市町村のうち、これまでは大分市や日出町では人口が増加していました。令和5年は全ての市町村で人口が減少したといいます。

 令和5年の出生数は6,330人だでした。私は昭和30年生れです。気になって大分県のHPから昭和30年の出生者数を調べたところ、昭和31年の統計があり、年間で26,864人!も生まれていました。令和5年度の出生数は6,330人ですから、なんと昭和31年比で24%の水準に落ち込んでいます。

 一方の死亡者数は16,851人です。出生者数との差異は10,521人です。ちなみに昭和31年の統計では11,485人の死亡者数が計上されていました。戦後で医療が充実しておらず、早くなくなる方も多かったでしょう。令和5年の死亡者数は昭和31年比で令和5年は5,368人も多くなっています(47%増)。

 死亡者数と出生数との差異が1万人を超しているので、このまま推移すると10年後の令和16年には100万人の大台を転げ落ちることになります。人口減少は国力維持に関し大きな障害となります。政府はこども家庭庁を立ち上げて少子化に歯止めをかけようとしています。しかし国会議員達は国益を無視して自分達の主義主張を声高に叫ぶだけです。日本沈没、こんなイメージを浮かび上がってきた大分県人口110万人割れの報道でした。