今年最初の投稿です。新年早々、日本国中に激震が走りました。1日に令和6年能登半島地震、翌2日に羽田空港での日航機と海保機との衝突炎上と大災害が二日連続で続きました。新年早々の大事件をみるに、今年はどうなるのだろうかと心配になってきました。
経済評論家やエコノミスト達が今年の日本経済の行方を予想しています。楽観的見通しと比較的見通しとが混在しています。誰もが「一寸先は闇」の如く経済予想をすることの困難さを裏付けています。という中で、私清成は私見(いや偏見?)に基づき今年の日本経済を予想してみようと思います。
先ずは為替です。対ドル150円を超す円安は落ち着きを見せ始めていますが、当分は140円前半の動きでしょう。6月までに日本銀行が金利政策を見直し、金利のある経済へ移行すると考えます。マイナス金利政策からの脱却は輸出型企業にとっては打撃になるかもしれません。一方で輸入物価の引下げにより物価沈静化も考えられます。以上から夏から秋口にかけて円高が基調となり、対ドルで130円を中心とした値動きになると予想します。
次にはGDP、経済成長率です。春闘での賃金引上げが昨年以上となる可能性もあり、内需拡大と堅調なインバウンド需要から国内経済は安定した成長を遂げると考えます。経済成長率は1.5%程度ではないかと推測します。
前述で予想したとおり、賃金引上げ率は昨年以上になると予想します。CPI上昇率の2%超えが2年以上続きました。実質賃金は目減りしています。人材不足も深刻です。経営者は人材をコストと考えるのではなく、会社の成長を支える財産と考えて積極的な投資を続けてほしいものです。これらの要因から賃金は上げざるを得なくなるでしょう。
最後は株価です。4日に株式市場が開きました。新NISAへの期待から証券会社首脳は株価4万円越えを予想していました。株価押上げ要因だけではなく引下げ要因も考慮する必要があります。金利ある経済が現実化すると設備投資に後ろ向きになる経営者も出てきそうです。令和6年能登地震の心理的影響もあるかもしれません。ということで日経平均株価は35,000円と予想します。
以上私清成が令和年度の日本経済を予想しました。悲観的な予想もあれば、楽観的予想もあったかもしれません。経営者の皆さん方は日本経済のみならず、地域経済の予想を立てた後に、自社の事業経営のアクセルを踏んでほしいものです。但し予想は外れることが多いものです。四半期に一度程度、適時に予想と現実とを考査し、行動計画の修正が必要となることを忘れないでください。