私がPCを操作したり、インターネットを利用し始めたのは平成7年(1995年)4月でした。くしくもウインドウズ95が発売された年と同じです(ウインドウズ95の発売は8月)。しかしITオタクではない私は、現在でもPC操作については事務所職員の手を借りたりして何とかやっています。
この30年間、WEB・バーチャル空間は大きく変化しました。その最たるものはWEB・バーチャル空間を悪事に使う輩の出現です。一つの例としては、ダークWEBでしょうか。このダークWEBという実態を知る術を私は分かりませんが、この空間を使用して麻薬取引等がなされているようです。この取引はスマホを通したSNS空間でもなされており、大麻等の有害物質が10代から20代の若者に浸透していることが社会問題化してきています。
WEB・バーチャル空間を悪事に使用するもう一つの例としては、不正な手口により個人情報を盗もうという輩の出現です。銀行やカード会社、市役所等公的機関の職員を語り、個人情報を聞き出そうとする悪者がいます。手段が電話ではなく、バーチャル空間を使ったものもあります。私のPCにも、聞き覚えのあるカード会社や大手行から「口座引き落としの連絡」等の確認メールが届きます。そのメールには沢山のHPアドレスが添付されています。「パスワードを忘れた方はこちら」とか「本メールに覚えがない方はここをクリック」など巧妙に、ログインさせようとしています。
私はカード会社は1社のみ、カード支払いに関しては家族カードを含めて全てを承知していますので、別のカード会社を名乗ったメールを「これはスパムだ」と容易に判断できます。メガ銀行を語るメールも本当に多いです。AI技術を活用すれば、簡単に似非プラットフォームを開設することができるのでしょう。私は引っかかったことはありませんが、TV等では引っかかって口座から多額の現金を盗まれた被害者の声を伝えています。
私の娘も一回引っかかりました。CVSで指定された金額を振り込む寸前まで行きました。後で事情を聴くと他用を処理しなければならなかったので、「後で」と思い直し、実害を免れました。騙す輩は巧妙な手口、手段を使います。身に覚えがないメール等が届いた時、すぐに反応するのではなく、そのまま放置しましょう。「何々に当選しました」との通知があっても、「そんな美味い話はない」と考えましょう。短時間に判断するのではなく、時間をかけてじっくりと考える。また自分一人で判断するのではなく、家族や警察等の第三者に話をする。これらルールを守れば自分が被害者になるリスクは格段に低くなると思います。