最近、国益を考えさせられる事案が多くなりました。国益と私益がぶつかったとき、どちらを優先しますか? この質問が私に投げかけられると即答できません(申し訳ございません)が、国益の方に軍配が上がりそうです。「国破れて山河在り」。高校時代に漢文でこの詩を学びました。日本国が滅んでしまったら、美しい山河があったとしても、私達日本人の共有財産たり得なくなります。私益より国益を優先すべきです。
最近の事例では福島第一原発処理水放水問題。2011年3月11年に発生した東日本大地震で福島第一原発は取り返しのつかない大惨事を引き起こしました。数十年の長きにわたる廃炉作業、私が存命中に完了するとは到底思えません。その過程で発生する放射能を帯びた冷却水。TVで観ると処理水の貯水タンクが隙間なく林立しているのが分かります。この処理水をどうするか。随分前から分かっていたことなのに...。その解決策の第一候補は処理水を希釈して沖の海中に放流するというもの。福島県漁協ら関係者は猛反対です。風評被害でとれた魚が売れなくなる可能性が大。「国はどうするんだ」と言いたくなる心情は痛いほど分かります。
とここまでは国内問題ですが、視点を国外に向けてみましょう。韓国や中国(香港)は以前から処理水放水には反対。しかし韓国は尹大統領政権下、調査団が現地を訪問し、IAEAの報告書も確認した上で止む無しの判断に傾きました。左派を中心に反日運動が盛んな韓国。この人達は日本そのものの存在が気に入らないようです。野党や民主市民団体(?)が声高に、処理水を汚染水と叫んで大反対しています。声明を出しての反対大合唱です。ところがその声明文に署名した日本の国会議員が8名いるそうです。立憲民主党や社民党の面々です。この人達には国益という概念は全くないのでしょうか。
冷却水放水に反対であれば、国内でどうどうと主張すれば良いのです。TVで主張できるし、新聞に意見広告をしても良い。裁判所に差し止め請求してもよい。街頭演説で自己主張することもできます。ネットで大キャンベーンを組むことも可能です。反日を前面に常に抗日姿勢を崩さない韓国の政治家と市民団体。私達の税金を議員報酬として貰っているこれら国賊ともいえる国会議員達! 君たちには国益という文字を知らないのか!!
私も処理水放水には反対です。その外の方法はないものでしょうか。この事案は2011年3月からず~と抱えてきた難題です。その当時から今日までの東京電力の首脳と政府。彼らが出した解決策について、丁寧に国民に説明してきたという事実を私は知りません。放流期限は予め予想されていたのだから、ず~と前から国民的議論を進めてきたらよかったのです。「もう時間がない」として押し切ろうという姿勢、これは大問題です。東電や政府の対応も国益に反しています。あ~あ、それでも私は日本人。国益をしっかりと捉えて考働できる政治家や企業人はどこかにいないものでしょうか。嘆き節の私です。