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キャッシュレス決済比率が36%へ上昇

 決済のキャッシュレス化が進んでいるようです。2022年(令和4年)のキャッシュレス決済額は111兆円に達したようです。初めての100兆円超えです。キャッシュレス決済比率も36%となりました。欧米諸国らの6割には遠く及ばないまでも、確実にキャッシュレス決済が進んでいるように思います。

 私自身のキャッシュレス比率は9割超でしょうか。家電製品等少し値が張る物は昔からクレジットカードで決済していました。最近は1000円前後の買い物でもカード使用OKとする小売店等が増えたので、カード決済とする比率が高まってきたのです。妻がスーパーで買い物をする際は、そのお店が発行している前払いカードで決済しているようです。カードを使用するとポイントが貯まる特典がついており、使用する機会が増えたのです。家族全体でも7割以上はキャッシュレス決済になっているように思います。読者の皆さん方のキャッシュレス比率はどの程度でしょうか。

 キャッシュレス決済の手段は多様です。我が家のようにクレジットカード、前払いカードを使用するパターン。電子マネーやQRコード、デビッドカードもあります。その中で一番多いのはクレジットカードで2022年の決済額は93兆7926億円と全体の84.5%を占めています。次はQRコードの7.9兆円(7.12%)、電子マネーの6兆円(5.41%)と続きます。クレジットカードの存在感が圧倒的です。

 今後の動きはどうでしょうか。これまで現金至上主義だった人も「ポイントが付くのはいい事だ」と前払いカードを持つようになってくるでしょう。昨年来の政府が主導してきたマイナンバーカードの普及に当っての措置、ポイント支給も大きく貢献しています。

 マイナンバーカード申請をして、初めてポイントを貰った人も多いと聞きます。「このポイント、使えますか」と店頭で恐る恐る店員さんに質問する高齢者。「使えますよ」との声に促されて、初めてのお使いならぬ初めてのキャツシュレス決済を体験しているはずです。

 一度経験すると「現金を持たずにすむ」というメリットを感じ取ります。そうした初めてキャッシュレス体験から、いつもキャッレスへと変貌することは間違いないことでしょう。日本のキャッシュレス決済比率が確実に上昇していくことは確実です。