政治家女子48党(!)のガーシー前参議院議員が失職しました。私は当然と思いますが、世の中には「多数派による横暴だ」とか「選挙で選ばれた議員を国会に出席しないだけで失職させるのはおかしい」等の主張もあります。民主主義の大原則は少数派の意見・異見を尊重することです。しかし今回の事案による反対派の意見はどう考えても正当な主張だと思えません。
そもそも論ですが、国会議員の職責とは何なのでしょうか。国権の1つである立法府は行政府の専行・独断を監視するためにあります。政党や議員は国会議場という公の機会を得て、正々堂々と論陣を張れば良いのです。この論戦を国民は国会中継等で目にし耳にします。どんなに優れた議員でも、外国に居てネット上で主張したとしても、国民の目や耳には届きません。しかも今回のガーシー氏は選挙公約として掲げたことすら実行していないようです。彼の議員としての実績はあるのでしょうか?
権利と義務は表裏一体で分離することはできません。国会議員であっても同じです。議員の権利として自説を主張することがあげられます。よって国会開催中は不逮捕特権を行使できるわけです。逮捕されないということは、自由に主義主張を国民に向けて発表できるということです。
自分の主義主張を自由に発表できるということは、これは権利であると共に義務でもあるとも言えます。体調を崩して国会議員としての職責を果たせないとして議員バッチを外す人もいます。この行為は国会内外で意見・異見を発表できないことの責任を潔く取ったとも言えるでしょう。
色々と綴ってきましたが、議員に当選して7か月、一度も国会に出席して議員らしい活動もしてこなったガーシ氏。しかし私達が納税した税金を歳費として2千万円の給付を受けたというから驚きです。コロナ禍で苦しい生活を送っている人達が多数います。2千万円の有効な使い方を誤っているように思うのは私だけでしょうか。
今後はガーシー氏と同類の議員(?)が誕生しないように、衆議院と参議院の議員の先生達!、良いアイデアを捻り出してほしいものです。