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「~~のつもり」のお話

 寒くなってきましたね~。地球温暖化は大問題ですが、寒さに弱い私としては、「夏は涼しく、冬は暖かい」がベストな気候です。そして年間の平均気温が上昇しなければ、なお良しですが...。さて、今日は「ある!ある!」という事例で、「~~のつもり」について少々の笑いを入れながら投稿したいと思います。

 私は平日は5時起床、7時前に事務所到着を生活リズムとしています。ここ数日の寒さもあり、最近は朝食を食べる時にエアコンを入れています。今日もエアコンを入れたのですが、「中々暖まらないな~」と思いつつ、茶碗の片づけを始めて「あっ!、エアコンのスイッチを入れていなかったんだ」となりました。いつもの通りスイッチを入れた「つもり」になっていたんです(笑)。このように「~~のつもり」ってよくありますよね。困った「つもり」も多いものです。「つまり」の功罪を綴ってみましょう。

 ①説明(指示)した「つもり」:会社経営においては、社長(や上司)が社員(や部下)へ指示出しをします。指示を受けた者が「何のためにこれをするのか」等の理由が分っていないと考働にもパワーが入りません。指示を出した方はしっかりと理由を説明しておくことが求められます。「説明したつもり」であれば、社員らが満足な成果を出せなかったとしても責めることはできません。ましてや、指示出しをした「つもり」ではなお更です。

 ②報告した「つもり」:会社等の組織では多数の人達が分業体制で仕事を行っています。そこでは情報の共有が大切です。情報の共有の基本は、報告・連絡・相談です。報連相は情報共有に関してはとても便利なツールです。ITを使った情報共有も良いですが、共有ホルダー等にアップする時間帯等をしっかりと定めておかないと、アップした「つもり」の罠にはまってしまいます。要注意です。

 ③仕事をした「つもり」:仕事とは一定水準以上の成果を出すことが求められています。資料を作成したものの、内容が幼稚で他者が読んでも理解できないようなモノは書き直しが必要となります。しかし作成した本人は、資料を作った「つもり」となっています。そして上司らに不満を漏らすのです。「指導や助言をしてくれなかったからだ」と。このように仕事をした「つもり」社員が続出する会社があるとすれば、その会社はやがて事業閉鎖への坂道を下るようになること確実です。

 まだまだ「~~のつもり」はありますが、この程度にしておきます。私は経営コンサルタント業を生業としていますが、良い仕事をした「つもり」にならないよう、自己研鑽に励んでいきたいと思います。