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日本の公的医療制度の有難さ

 私事ですが、体調を壊し治療を受けています。病院の会計窓口で毎回思うのが「日本の公的医療保険制度=国民皆保険制度ありがたいな」です。制度を理解している社会保険労務士という立場でこういったことを書くのは如何なものかと思うのですが、正直なところ健康に過ごしている毎日では健康保険料高いな…と負担に感じるときもありました。歯科治療や風邪などで病院にかかっても、元の医療費も少額なためそこまで有難く感じていませんでした。しかしながら、入院や高度な治療が必要となった今、請求書等で実際の医療費を見ると「本来こんなに医療費が掛かっているのか!それなのに限度額適用認定証のおかげでこれだけで済む~」と感謝をしています。この国民皆保険ですが、高齢化や技術の進歩により医療費支出は増大しているのに対し、労働人口の減少や経済の低迷による賃金伸び悩みで保険料収入が増えず、収支バランスが崩れ財政状況は悪化しています。今年10月から現役世代の負担を後期高齢者の窓口負担の変更もありましたが、制度を守るためには更なる改革が必要です。