大分県民では自動車の運転免許を持っている人が多いと思います。関東圏や関西圏では私鉄を含む鉄道や地下鉄、市営・民営バス等の交通手段が発達しており、移動に余り不便は感じません。翻って大分県はどうでしょう。JR線はありますし、バス路線もあります。しかし時間に縛られ本数も少ないです。大都市圏だと電車が頻繁に来ますし、本数が圧倒的に多いです。中山間地を抱える大分県では高齢になっても自家用車は主要な交通手段であることに間違いありません。
残念なことにEVが浸透していない現状では、ガソリン車やHV車など化石燃料を使う車が必要です。今日の日本経済新聞ではEV普及の為の補助金が10月で終わりになるという記事が載っていました。補助金予算を使い切ったからです。日本政府はEV普及に積極的ではないという証拠ですね。
これら燃料車の多くはガソリンを使用します。大分県のガソリン価格は全国47都道府県で上位3番目に位置するらしいです。グッドな3番目ではありません。バッドな3番目です。ガソリン価格が全国で3番目に高いというのです。
経済産業省が3日に発表したレギュラーガソリンの全国価格は170円を下回り169円90銭です。大分県は181円20銭、全国平均との差は12円70銭です! 全国最安値は宮城県の162円90銭です。大分県との差はなんと18円30銭です。ガソリンを入れるなら宮城県へ!、と言いたいところですが、東北地方に移動するにはまたガソリンを食ってしまいます(笑)。
何でこんなに価格が高いのでしょう。大分市には製油所があるにもかかわらずです。ガソリンは原油価格、精製(製油)コスト、運搬費などの他に、ガソリンスタンドの運営費も加算されているはすです。それに利益を原価にオンしているはずです。
これら原価・費用のどこに問題があるのでしょうか。製油所、ガソリンスタンドの夫々が原因追及をして欲しいものです。過度な価格競争は業界を疲弊させ、しいては利用者・消費者の利益に反することになります。しかし適度な競争は、関係する全ての人達の利益になるはずです。大分県のガソリン価格が高いのは適正な競争がなされていない証左と言えなくもありません。