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果物の旬を知る

 亡父母から相続した畑があります。約350㎡です。10数年間、ただ草刈だけをしていた畑です。「これだけではもったいない」と3年前からサツマイモを植え始めました。今年も2週間に一度の頻度で畑に行き草取りに専念しています。お陰で大きく葉っぱが生い茂っています。今秋の収穫が今から楽しみです。

 サツマイモを植えてもなお、広い面積の畑が残ります。そこで昨年3月に果樹を植えました。柑橘類や栗を植え、そして桃も2本植えました。「モモクリ三年柿八年」というので、昨年と今年は実をつけさせないとして、開花した後は実を全部落していました。俗にいう摘果です。

 とこが敵もさるもの(笑)で、2本の桃の木に実が計4つなっていたのです。これが分ったのは6月の中旬。「さてどうしたものか」と思案しましたが、妻と娘が「そのままにしておこうよ」というので3つの実はそのまま生き永らえたのです(笑)。

 次の除草作業は7月初めでした。少し大きくなったとして、1つは除草作業に協力してくれた娘が持って帰りました。桃の匂いがして美味しかったと食後の娘の感想。さて、残り二つは「もう少し太らせよう」と考えた私と妻。しかしこれが誤った判断だったのです。

 2週間ほど経って様子見に帰ったら、残した桃は実を大きくしたどころか、袋の下に落ちて腐っていました。ここ最近の長雨が影響したのかも知れません。しかしよくよく考えてみると、7月上旬が桃にとって食べごろの時期、旬の時期だったのではないかと思うのです。

 欲張りは厳禁。野菜や果物には旬があります。旬の時期が一番滋養が豊富でまた美味しいに決まっています。今年の失敗を活かして、来年は多くの桃を実らせようと心新たにした私です。