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1%の超富裕層、全世界の冨の38%を保有

 本投稿が今年最後のブログとなります。「全世界の冨の約4割をたった1%の富裕層が占めている」という事実を知った時、私たちはどのように感じるでしょうか。「努力の結果、得た富であり問題はない」又は「そんなに裕福であれば毎日の食に事欠く貧しい人々を支援すべきだ」と考えるでしょうか。人それぞれに受け止め方は異なるでしょう。

 経済学者ら100人が国際研究を行った結果が「総資産の37.8%を1%の富裕層が保有している」という事実です。かたや、50%の人々は総資産の僅か2%しか保有していないという調査結果となっているようです。毎日多額のお金を浪費しても尽きることがない程の資産を持つ人達がいる一方で、極めて清貧の状況を余儀なくされている人々がいる現実。私たちが住む地球は、調査結果を超格差と呼べば、超格差が急展開で拡大し続けている現実を目にしているのです。

 日本もその例外ではありません。昭和から平成に移る際に弾けたバブルの後遺症は、日本経済と日本人の尊厳とを徹底的に打ちのめし、30年の長きにわたって現在に至っています。コロナがこの低迷に追い打ちを掛けました。多数の非正規社員が高くない賃金で職を得て働くも、預貯金もできず食費も切り詰めています。エンゲン係数が上昇していると言います。その主要因は低所得者層の増加であることは間違いありません。

 一方で東京都心のマンション、億ションの売れ行きが好調だと言います。億ションを購入できる高所得者層も確かに存在するのです。資本主義を前提とする我が国では、このような現象が現れるのは仕方ありません。郷愁になるかも知れませんが、「一億総中流」と呼ばれていた時代が懐かしく思われて仕方ありません。

 今年令和3年はもう直ぐ終わります。新しい令和4年はどのような時代になるのでしょうか。全ての日本人が日本人であることに誇りを持てる年になって欲しいと思います。私も老体(笑)鞭うって、頑張っていきたいと思っています。今年一年、つたないブログをお読み下さってありがとうございました。良いお年をお迎えください。