3月21日付で東京都と神奈川県、埼玉県、千葉県の計4都県の緊急事態宣言が解除されることとなりました。リバウンドや第4波、変異ウイルス感染者の増加等、不安を語れば時間が足りないほどに懸念材料が出てきそうです。この宣言の発出と解除は、日本国の政治リーダーである菅首相が最終的に決定します。そこで、「リーダーとは?」という問いについてメモってみたいと思います。
最初は「リーダーシップは何故必要か」という問いについて、私の考えを3点述べたいと思います。①リーダーとフォロアーが揃ってこそ組織は成立する。②リーダーがリーダーシップを適正な形で発揮しなければ、組織は目的や目標を失い迷走する。③縁あってチームメンバーとなった全員(と家族等の利害関係者)を幸福にさせるため。3番目の解はリーダーやメンバー以外の第三者、例えば家族らの幸せも対象となるという事実をリーダーは理解することが重要です。
次の問いは「リーダーシップとは何だろうか」です。これも3つ上げられます。①組織(チーム)が進めべき方向性をメンバーに指し示す、組織の未来像(ゴール)を明らかにする。②チームメンバーに働き掛け、「協創・協奏の意識醸成」と「成果を絶対に出す」という断固たる決意を持った集団へ創り上げる。③見えざるリスクに果敢に挑戦する風土を創り上げる。1番目の解は英語でいうとWHATを明らかにするということ。「何をし、何をしないか」の決定をすること。この意思決定は非常な困難を伴います。よって、WHY(何故?)という、WHATの背景もしっかりと認識しておかないといけません。
更に「リーダーはリーダーシップをどの様に発揮すべきか」もリーダーシップには大きな問いとなります。①リーダーの判断や意思決定に過程や背景等をメンバーに理解させ納得させる。②メンバーを鼓舞激励し積極的にサポートする。③TPO等、チームが直面した課題等に対して複数の対処方法があると理解し、最善と思料される対策を選択する。2番目の解のメンバーへのサポートもリーダーの大切な役割です。全てが順風満帆にコトが進むとは限りません。迷えるメンバーをしっかりとリーダーが支えなくてはなりません。
最後の問いは「リーダーシップを身に付ける方法とは」です。①修羅場体験をする。②最悪の事態・シナリオを想定し、それを避けるための具体的な対策を考える。③リーダーシップ理論を学ぶ(過去の英傑の思索と行動、リーダーシップ理論)。1番目の解の修羅場体験。これにぶつかった時は、リーダーは「どうすれば乗り越えられるか」と真剣になって考え抜きます。この過程でリーダーは大きく育っていくのです。
以上、リーダーシップに関する4つの問いに対しては、夫々3点の解答を掲げてみました。そして、今回の緊急事態宣言の解除をする菅首相は、計12の解に対してどれだけ合点するでしょうか。それを評価するのは、本稿の読者である貴方にお任せしたいと思います。