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ドコモ口座について思う

 ドコモ口座という単語を昨日(9月9日)初めて知りました。私はネット(WEB)、バーチャルの世界を信用していません。こう言うと時代の流れに沿っていない旧世代の人だと思われるでしょう。でも良いのです。ネットを活用して稼ごうとは思っていませんし。更にネットバンキングを利用して入金・出金・振込み等を安価にできるとしても、現実にモノ!を見ないでカネを動かすなど心配性の私にはできません。メールでもWEBの世界でも悪い輩は身を潜めています。そして隙あらば、他人(良人)の金を盗み取るのです。

 NTTドコモが、利用者がネット上での金員の収受を容易にする為にドコモ口座というソフトを開発し、スマホ等へのダウンロードを推奨していました。ところがこのソフトの指示に従い金融口座等の個人情報を入力する際のセキュリティ保護に不備があり、「本人に成りすまして他者が登録できる」状態だったのです。その結果、本人の口座から大切な預金が盗み取られてしまいました。窃取された金額は一人当り一日で60万円程度です。ドコモ口座では一日に資金移動する金額に上限を設けていた為に、60万円しか盗み出せなかったというのが現実です。言い方は悪いのですが、不幸中の幸いということでしようか。

 この不祥事に対するNTTドコモの対応は最悪です。詳細は分かりませんが、NHKニュースによれば「個人に係るものなので対応しかねます」という対応だったようです。昨年だったか、セブンイレブンがセブンペイを発行した際に、セキュリティー対策が不十分だっため、利用者のお金が窃取される事態が発生しました。他のCVSらが〇〇ペイを続々と発行していた為に焦りが生じ、利用者保護の観点が欠落したのでした。

 このセブンペイの誤り・ミスをNTTドコモは診ていなかったのでしょうか。ドコモ口座に登録しようとするとき、本人認証(確認)の手順がなかったようです。仮にあったとしも、二重・三重に「登録作業をしているのは間違いなく本人であるか」を確認するフローがあっても良かったでしょう。それをやっておらず、「当社には問題はありません。発生した損害を賠償しません」だったようです。これでは本人が登録したのでもないのに第三者が勝手に登録し、自分の大切なお金を奪い取られた本人が納得することはありません。さらにNTTドコモを利用している一般利用者も納得するはずがありません。

 「ネットは怖い」というのが日本人がネットやバーチャネルの世界に抱く一般的な心理です。だからこそ、他国と比較してキャッシュレス決済が遅れてきたのです。今回のドコモ口座騒動は「ネットは怖い」という感情をまた表面化させたような気がします。