先週5日(土)に大分県中小企業診断士協会が主宰した研修会に参加してきました。台風10号が沖縄県の南大東島を襲っており、日曜日から月曜日にかけて西九州沿岸にそって北上しようかという時期での開催でした。今回の台風10号は鹿児島県に特別警戒情報を発出する可能性を気象庁が予告していました。直前になって勢力が衰えたことにより警報の発出はしませんでしたが、甚大な被害発生が予想された台風襲来でした。
前置きが長くなりましたが、中小企業診断士は他の士業と異なる点が幾つかあります。その最大な相違点は「資格の更新制度がある」ことでしょう。私は中小企業診断士の他に、社会保険労務士と行政書士の資格を持って事業を営んでいますが、この二つの士業には資格更新制度がありません。何故、診断士だけ更新制度があるのか、私はその理由を知りません。
診断士資格の有効期間は5年間です。そして更新申請を中小企業庁へ行うのですが、この要件の1つに「毎年4時間以上の座学を受講すること」が上げられています。座学では各行政庁が施行している最新の中小企業政策を学ぶと共に、支援先企業を支援できる診断能力や分析能力、支援スキル等を学ぶのです。
私の診断士登録は平成7年(1995年)4月です。資格更新に必須のこの座学受講を、資格登録後数年間は福岡市で受講していました。当時は二日間で計12時間だったでしょうか。その後、資格更新要件が変更になったため、現在の座学は4時間となりました。そして大分県内での開催へと開催地も変更になりました。
今回の研修会では、「最新の中小企業施策」のほかに「診断士に求められるコンプライアンス」と「新規創業者に対する支援スキル等」について学びました。「目から鱗(うろこ)」的だったのは、診断士に求められるコンプライアンスだったでしょうか。当職も企業内研修会においてコンプライアンスの講義をすることがあるのですが、改めて「自分自身、コンプライアンスという意識が希薄だったかも知れない」と感じました。
色々と勉強になった研修会、開催準備と当日の運営に尽力された大分県中小企業診断士協会の役員の皆様方、本当にご苦労様でした。ありがとうございました。