· 

畑のサツマイモ手入れの話

 人生64年余りを過ごしてきましたが、まだまだ知らないことが沢山あります。今日も畑仕事の話です。私は男三人兄弟の末っ子ですが、諸般の事情から私が亡き父母の土地を相続することなってしまいました。相続した土地の所在が大分市の中心部にあれば、全く悩みはないのでしようが、私が相続した土地は郡部にある畑や田、山林などです。

 そこから、畑を売ったり、また山林は無償で第三者へ贈与したりして、管理する田畑や宅地を少なくしてきました。まだ所有している畑は、10数年前から耕作を放棄していたため、雑草がしっかりと根を生やし繁茂する始末。シルバー人材センターにお願いして年何回か、草刈り機を掛けてもらっていました。しかし、単に除草だけではもったいないと、今年から畑の一部(約30㎡)の雑草を取り除き、サツマイモを植えることにしました。

 サツマイモを植えたものの、長年耕作放棄していたためか、雑草が取ってもとっても生えてくるのです。これが難儀なんです。先日、妻と一緒に雑草取りをしていたら、部落の人から助言を戴きました。①サツマイモはツルが伸びてきたら、そのツルを切って他の場所へ移植するのだというのです。こうしてツルを何か所か次々と植えていくことで、サツマイモが連続して成長していくというのです。半信半疑ですが好意で教えて頂いたことを妻と二人でやってみました。百姓の子どもに生まれ育ったものの、サツマイモの育て方を知らなかった! これは迂闊でした。

 ②次にこれは残念な情報です。「サツマイモが出来ても有害動物がやってきて掘り返して食べてしまう」というのです。有害動物とは、ハクビシンやアライグマだと言います。「昔、こんな動物が畑を荒らすってなかったですよね」と私。住民が少なくなり、耕す畑も僅かとなったため、有害動物もどんどん表に進出してきているらしいのです。「全部食べてしまうことはないだろう。1つや2つくらい残れば良いか」と妻と二人で納得するしかありません。

 このように、農業でも少し本格的にやろうとすれば、いい事悪い事を含めて色々な事を学ぶものです。だから、農業は楽しいかも(知れません)。また、人生も楽しむことができるんですね。何事も挑戦してみようと思った私でした。