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ゴールが見えない新型コロナウイルス

 新型コロナウイルスの経済活動に与える影響が顕在化してきました。昨日(R2-3-9)の主要経済指標は軒並み悪化してきています。例えば、日経平均株価は1年2ヶ月振りに2万円台を割り、為替相場も対ドルで102円台まで急伸しました。主要各国の財務省や中央銀行は何ら有効な手立てを打てずにいます。

 今や株式販売や為替相場もアルゴリズムで一瞬して大きく変動する時代となってきました。巷間に悲観的情報が流れると瞬時にAIが「売り」「買い」と指示を出すので、人の意思を無視した形で大きな上下変動を巻き起こしています。ある意味では困ったことです。

 中国では患者の発生数が治まってきたという報道がある一方で、イタリアやフランスなど欧州では患者が急増し死者も三桁の数になってきました。楽観的なトランプ大統領率いる米国でも徐々に深刻さが増してきているようです。

 有効な治療方法や薬剤の開発に期待したいところですが、ここしばらくは自衛するしかありません。時は春でこの時季の気候をあらわす言葉として「三寒四温」があります。今が「三寒」の頃だとすると、暫くすると「四温」の時季が必ず到来します。一刻も早く「四温」が訪れることを祈るだけです。