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中国経済の影響力

 中国武漢発の新型コロナウイルスの猛威が止まりません。中国では春節(旧暦のお正月)が終わっても、経済活動は停滞したままです。人口14億人を抱える中国のGDPは全世界の17%にも及ぶそうです。その中国で、ひと・もの・かねなどの動きが一時停止したのですから、その影響は全世界まで及び始めています。

 今朝(02-02-04)の日本経済新聞では、武漢市がある浙江省の各市に立地している製造業等の企業名が掲載されていました。日本のみならず、欧米諸国の企業も名を連ねています。鉄鋼業以外に、車や半導体等の先端企業も数多く進出しているようです。今や、一企業の生産や物流のSTOPはサプライチェーンを通じて全世界のあらゆる企業の生産活動等に影響を及ぼす時代となってきました。一企業が一大企業グループを形成し、川上から川下までの全てを統制する時代は過去のものとなっています。

 一大生産拠点となった中国、その中国で突如して出現した新型コロナウイルスの発生。製造業以外に日本国内の小売業やサービス業等にも影響をじわりと与えているようです。中国政府が国民に海外出国を規制したことにより、春節期間中に訪れるはずだった40万人の中国人の来日が完全になくなりました。百貨店等によれば免税売上が同日の10%程度ダウンしたようです。

 このように、グローバル化した現在の世界経済では、遠い彼方のちょっとした出来事でも、じわりじわりと自社の経営に影響を与えてくるのだという事実を今回の事件で思い知らされた気がします。