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一人ひとりと向き合う

先日、友人(20代後半)の職場での話を聞いている時に、その友人が「今の若い人はすぐこうする」「今の若い子はこうだ」等々、何度も『今の若い子』と言うフレーズを使い批判的なことを言っている事に気付きました。そしてつい笑ってしまいました。というのも、友人が就職してすぐの20代前半の頃「先輩や上司が事あるごとに『だからゆとり世代は・・・』とか『若い子はこれだから』とか世代で一括りにまとめて話や注意をする。自分はゆとり教育を受けて育ったかもしれないけど、同じ世代でもそれぞれ考え方や能力は違う。個々をみてほしい」と私に話したのを覚えていたので、10年近く経った今、今度は当の本人が上司の立場になって「今の子は」と一括りにしている事が可笑しかったのです。

何故10年近く前の話を鮮明に覚えていたかというと、当時の私は職場の後輩を「今の若い人」で一括りにし、後輩がミスしたこと等の原因を「若いから・・・」「○○だから」と人を一括りにしてしまう張本人でした。それで友人の言葉が響き、何故この人はこういうミスをしたのだろう?と個をみるようにしたら、同じミスでも後輩毎に注意すべき内容・指示の仕方も変わり、後輩のミスも減りました。結局、後輩たちに問題があったのではなく、指示・指導する側の私に問題があったと気付かされました。

そのことを友人に伝えると「自分がして欲しくなかったことを自分がするようになっていた!」と反省し、これからはちゃんと一人ひとりと向き合おうと言っていました。私も未だたまに世代等で一括りに決め付けてしまうことがあるので反省し、一人ひとりと向き合うよう心がけようと思います。