· 

台風19号の災害を教訓に

 10月12日(土)と13日(日)の二日間、静岡以東を襲った台風19号で被害を被った方々にお見舞い申し上げます。80名以上の死者と行方不明者。昨年あった西日本大豪雨の被害と比べて、その範囲と規模に驚くばかりです。日本人として心苦しく、その一方で被災された方々の一日も早い日常生活への復帰をただ祈るばかりです。

 私はこのような被害が発生すると日本赤十字社大分支社に伺います。少ない額ではありますが義援金を窓口を通じてお渡ししています。私はボランティア活動はできません。被災地とは遠く離れていますし、また年齢的に肉体作業が厳しくなってきました。では何ができるか? その結果が義援金だったのです。

 今回の台風19号は経済活動にも多大な影響を与えています。突然の浸水で機械や原材料、製品が泥まみれとなり、従前の生産・販売活動に復するまでに相当な日数と費用も掛かりそうです。政府や自治体も企業に対する支援制度をフルに使って、早期の事業再開へ向けて強力サポートをして欲しいものです。

 一方で、メディアは「今回の台風は過去にない量の雨をもたらす可能性が極めて高い。河川の氾濫等に事前対策を!」と繰り返し報道していました。自治体が作成しているハザードマップで浸水地域としてマークされていた地域が浸水したとの報道もありました。ハザードマップでの警告が現実化したのです。

 コンピュータの能力も高くなってきた現在では、台風の進路や災害は事前に予想できます。災害の後になって、「あの時こうしていれば・・・」と悔やまない様にしたいものです。「1階のものは2階に上げる」「移動できるものは安全な場所へ移動しておく」「火災保険に入っておく(適用範囲や保険金額の見直し)」等々、事前準備を怠りなくやっておきたいものです。