消費税の2%アップが今日から始まりました。昨夜のTVでは小売店での値札の切替えやメニュー表の改訂作業を報道していました。食料品とそれ以外の商品を販売している店舗ではレシートに10%対応商品又は8%対応商品の別をマークしなければならないようです。また同じ商品であっても外食は10%、持ち帰りは8%と税率が異なるので現場は大変でしょう。対応レジの導入が遅れている店舗もあるようです。何事も事前準備が大切なのですが、最後の最後になってバタバタとは日本人の特性なのでしょうか。
さて、今日の日本経済新聞に面白い記事が掲載されていました。昭和50年代だったでしょうか、NHKのみんなの歌で「泳げたいやきくん」(レコード)が大ヒットしました。消費税増税でなくなりましたが、その当時は物品税という国税がありました。「泳げたいやきくん」が童謡に該当すれば物品税の対象外です。200万枚を超す大ヒットを目にした国税庁は童謡と認めず、税率15%で課税しようと考えたようです。結局はレコード会社の勝利に終わったと記事にありました。国税庁は「どこから税金をとろうか」といつも考えているかも知れません。
GAFAほかIT企業は一国に留まらず全地球的に稼いでいます。国際的企業はタックスヘイブンを上手に活用して課税逃れを図っています。こうして各国の徴税当局は税収の伸び悩みに直面しています。間接税である消費税は確実な税源です。欧州含めて消費税(付加価値税等)を導入している国では税率が確実に上昇しています。経済学者の予想によれば、日本国が借金漬けから脱却し、財政均衡を維持するには消費税率を35%まで引き上げることが必要だといいます。
国の言うように、社会福祉の充実に使われるのであれば私個人としては納得できます。目的外使用は納税者として疑問です。日本の経済社会の活性化と生活の安定化の為に増税分は使用して欲しいと願うばかりです。