4月8日付日経MJのコラム「伊藤元重のエコノウォッチ」に、ユニクロが来春採用の初任給を2割アップするとの記述がありました。これが実施されれば、転勤がある総合職の初任給は今春より4万円強UPし25万円となるようです。
初任給に基本給以外の手当が含まれるのかは分かりませんが、思い切ったことをやるのは柳井正社長らしいやり方です。しかし裏を返せば、世界で競争をしているユニクロ。上位にはザラやH&Mの2強が陣取っており、追いつき追い越すには優秀な人財が必要という成長戦略があるように思います。
翻って、その他の企業の動きは鈍いようです。中小企業では一挙に20%UPとはいかないまでも、世界市場で戦っている大企業では大胆な人財採用戦略が必要でしょう。2020年東京オリンピック後の日本は、世界からまたまた周回遅れの経済に戻ってしまうのでしょうか。とても危惧されるところです。
競合他社に人財を採られてしまう前に、清水の舞台から飛び降りる位の覚悟で給与体系の再構築を行ってみるのも大切なのではないでしょうか。ユニクロの初任給大幅アップの情報に、中小企業もトライしてみようではないかと思った私でした。