日本女子水泳会のエース、池江璃花子選手が白血病に罹患したことが話題となっています。まだ18歳ですが、女子の水泳界では頼りになる存在で、男子選手からも激励の声が相次いでいます。いや日本国中が早く元気になって泳いでいる姿を見たいと切に願っています。仮に水泳ができなくても、カメラの前で「元気になりました」と発声する姿をみたいものです。
しかしその一方で、2020年東京オリンピックを所管する桜田大臣の発言、本当にこの人が大臣で大丈夫なのかと疑ってしまいます。「少々がっかりした」ではないでしょう(怒)。白血病という病気、私は詳しくは分かりませんが、現在医学でも治療が難しい難病だと思います。池江選手をいたわる気持ちがさらさらなさそうです。
さらに、国会答弁での発言らしいですが五輪憲章を読んだことはないということ。大臣を支える官僚は何をしていたのでしょうか。五輪憲章のもとで挙行されるオリンピックです。担当大臣であれば当然に知ってしかるべきです。
古代ギリシャの哲人ソクラテスは「無知の知」といったそうです。「知らないことを自覚する。だから学ぶのだ」という凄さ、だから学び真理を追及していくのだという強い意思がみてとれます。普通の哲人は知っている知識の多さを喧伝するかもしれません。しかし、世の中には知らないこと、分からないことが山の様にあります。だから、「知らないことを自覚して学び続ける」ことがとても大事なのです。それをソクラテスは「無知の知」と表現したのでした。
話を基に戻します。桜田大臣の無知には呆れます。無知だからこそ、真剣に勉強するという意思が全く見られません。それだからこと、池江選手にいたわりの言葉一つも掛けることができないのです。この大臣のもとで来年の東京オリンピックが成功するのか、とても不安な私です。