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三浦雄一郎さんの挑戦に思う

 冒険家の三浦雄一郎氏が御年86歳ながら南米の最高峰アコンカグア(6959メートル)への登頂を目指して、現地時間の18日に登頂を開始したとのニュースが流れていました。氏は80歳の時に世界最高峰のエベレストの登頂に成功した体験を持っています。

 日本人男性の平均寿命は81歳、健康年齢は72歳と言われています(両年齢の差は他者の助けを借りて生活できるか否かです)。にも拘わらず、氏は体力づくりに励み再度の山登りに挑戦するというのです。勿論一人ではなく息子や医師の同伴付きで。いつドクターストップが掛かるかは分かりません。死を賭してもやり遂げるという強い意思はどこからくるのでしょうか。

 経営者も多数の人に対して責任をもって会社経営をしています。例を挙げてみます。ユーザーに対しては「安価で良品な商品・役務の提供」、従業員には「雇用の安定と成果に見合った報酬の支給」、外部の利害関係者には「正しいルールに基づいた商取引」、政府・自治体には「納税義務の履行」等々です。これらの責任には頂点(終点・ゴール)がありません。というか、逃げ水のように「この責任の度合いは少しずつ高まっていく」と感じられるものです。

 三浦雄一郎氏に負けず、経営者の皆さんは「もっと高い目標に上る(責任を果たす)」ことを自分に課した責任として会社経営に携わって行こうではありませんか。