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徴用工判決にみる約束事を順守する意味

 政治の話題となりますが、少し自分の意見を言わせて下さい。ここ数日話題になっているのが、韓国の最高裁で戦前の徴用工事案に関し、新日鐵住金に損害賠償命令がでたというのです。

 詳しいことはその筋の専門家や政治家に任せるとして、私が主張したいのは「約束を守る」ということの重要性です。

 日韓両国間では、民間企業の賠償問題も含めて、1965年(昭和40年)の「日韓請求権ならびに経済協力協定」で解決済なのです。法曹界の話とは言っておられません。原告は差押えなどの強制執行を請求する可能性があります。前述の協定によれば、韓国政府に原告らへの対応が任されています。さて、韓国政府がどのような処置をするのか注意深く見ていく必要がありそうです。

 さて日本を含めて、私たち市民が経済活動や社会生活を送るに当って、色々な約束事がなされ、その約束事を誠実に履行することが求められています。法律用語を用いれば、約束事は契約と呼ばれます。覚書、協定、確認書など呼称の如何を問わず、現在は様々な約束事・ルールに縛られています。

 今回の徴用工事件は、この約束事・ルールをどのように理解し、誠実に履行していくかが問われていると思います。私たちは、約束事・ルールを順守するということの重要性、大切さを今一度認識しなければなりません。