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命に関わる危険な暑さ

 「命に関わる危険な暑さ」という表現がTVで飛び交っています。7月23日(月)のニースでは「埼玉県熊谷市で国内での観測史上最高の気温41.1度を記録しました」と報じていました。大人の体温は36度台ですから、これよりも5度も高い!という物凄い暑さです。「あつい」という漢字には「暑い」や「熱い」があります(他に「厚い」と「篤い」もありますが、今回のコメントには無関係なので外します)。

 熱波という漢字があります。アスファルトやコンクリートで覆われた地表面は太陽光で暑くされ、熱を帯び、道路を歩いている人たちに波打つ如く熱波となって襲ってきています。地球温暖化云々と言われ続けて数十年、何の手を打たずに今に至っているのでしょうか、今年の夏の”あつさ”は異常を通り越しています。私たちは人の手助けに頼るのではなく、自らの命を守ることに専念しなければなりません。

 このような熱波などの超異常状態は会社経営でも発生をします。全体(全社)では「暑さ(熱さ)を感じない」までも、組織のどこかで「温度が急上昇し、暑さ(熱さ)で組織不全に陥り始めている」可能性があるかも知れません。暑さ(熱さ)が通常であれば問題ありません。組織メンバーが「何に対しても燃えず、沈着冷静(?)である」ことは別の意味で問題があります。程よい暑さ(熱さ)が組織全体に充満していなければなりません。

 組織のリーダーは組織メンバーの意識(モチベーション)温度に敏感になり、暑さ(熱さ)が足りないときは叱咤激励をし、「熱を上げていく」行動をとるべきです。また、暑さ(熱さ)が急上昇し過熱していると診たときは、クールダウンを求めることも必要です。燃える集団であっても、ひと時の休憩・休息は必要です。リーダーには組織体温の上手なコントロールが求められています。