確か、今日の日経新聞だったと思います。G7のうち、日本の生産性が一番低い!という記事がありました。日本の人口が、そして15歳から64歳までの生産人口が急速に萎んでいく中で、生産性の向上は短期的にもまた長期的にみても絶対にやり遂げなければならない必須課題です。にも拘わらず、G7最下位は万年定位置となっています。
何でこのような状況に甘んじているのでしょうか。それを紐解く鍵は日本人の気質にありそうです。2020年東京オリンピックの招致が決定した最終プレゼンで、「お・も・て・な・し、おもてなし~」と発声しました。この言葉に日本も世界も感激したのです。が、「おもてなし」を過剰すぎるまでに徹底するのが日本流。「えっ」「おっ」と声なき声を出させる技は多様にあるでしょうが、全てにコストが掛かっているという当然の結末に経営者の関心が行っていないのです。
ブ-メランの法則というのがあります。一定のサービスをお客に施したら、その数倍の収益が「確実に戻ってくる」という法則です。コストの掛け放しを絶対にしてはいけないのです。
組織にはまた、パーキンソンの法則が働きます。ある目的をもって組成された部署が、その目的を成就した後にも「存在し続ける」という法則です。さらに悪いのは、自然増殖・拡大するというのです。日本人には「まあまあ」という曖昧にする気質がDNAに刷り込まれています。争いを避けたいという意思、これは私にも強くありますが、この「争いを避けたい」という裏の意思が無用の長物となり下がった組織・部署の延命を手助けするのです。パーキンソンの法則は英国で提唱されましたが、日本にも適用される法則でもあるのです。
このように生産性を上げる障害は沢山あります。例えば、月末という期日を設けて「組織・部署や仕事の棚卸」を実施しましょう。この棚卸の癖が組織内に染み透っていけば、生産性は徐々に上がっていくこと間違いなしです。