オームファニシングの最大手、ニトリホールディングス会長似鳥昭雄氏の著作、「リーダーが育つ55の智慧」という本を読みました。大分にもニトリの店舗が増えてきましたが、2000年初頭にはまだ全国的に知られた会社ではありませんでした。似鳥会長が1967年に創業し、悪戦苦闘する中で1972年に米国店舗視察ツアーに参加したことから、「日本人の住まいにもアメリカのような豊かさを広げたい」と壮大なロマンとビジョンを掲げて経営に全力投入されてきました。
著作には人財教育、前任者(現状)否定の考え方、製造”物流”小売業という独特の経営形態構築等など「面白い」情報が満載でした。特に注目したのは、「壮大なロマンとビジョンの共有と持ち続けることの重要性」です。
ニトリがまだ一桁の店舗数のとき、30年経営計画を作成し、国内店舗数100店、売上高1000億円を掲げたそうです。1年遅れの2003年にこれを見事達成しています。そして今、2033年店舗数国内外で3000店、売上高3兆円に向けて確実に実績を積み重ねているとのこと。
中期経営計画、あまい甘い。長期計画、まだ甘い。超長期計画、それも30年!という期間での経営計画がニトリです。但し、30年を10年、5年、1年、半期、1ヶ月、週、日と細かくブレイクダウンをしつつ、日又は週決算を続けてきた実績もあります。
壮大なロマンとビジョン、(超)長期計画を絶対に達成する!という強い決意。似鳥会長の著作を読んで爽やかな風を感じた私でした。